多くの人が悩む『変形性膝関節症』。

痛みの原因は「炎症」

膝の軟骨に負担がかかって磨耗する→軟骨の摩耗によって関節の中で炎症が起きることがわかっています。

変形性膝関節症のメカニズムは下期のように進行すると言われています。

膝の軟骨への過剰な負担→軟骨が磨耗する→軟骨の削りかすによる滑膜の炎症→水がたまる、腫れや痛み、更に軟骨が磨耗しやすくなる

大腿骨と脛骨は関節包という包に覆われています。

体重の負担等によって軟骨がすり減ると、軟骨の細かな摩耗(削りかす)によって関節包の内部にある骨膜という膜に炎症が起きます。

炎症は元々は組織を修復するための反応ですが、その過程で関節周辺が腫れたり痛んだりします。また関節には常に関節液が数ccあり、それが軟骨に栄養や酸素を与えていますが、炎症が起きると関節液が増えるのです。なので膝の痛みも炎症の結果といえますし、軟骨や骨には神経が通ってませんので骨が削れたから痛いのではなく、炎症が起きて痛みを感じるのです。

炎症が起きた時に負担をかけると更に炎症になりますし、加齢によって軟骨が摩耗しやすくなります。